ALC外壁は、その耐久性やメリットにおいて、多くの建築家から注目を集めている建材です。
しかし、外壁リフォームを検討されている方の中には、その耐用年数や具体的な利点について疑問を持つ方も少なくありません。
そこで今回は、ALC外壁の耐用年数とメリットについてご紹介します。
□ALC外壁の耐用年数は?
*税務上の耐用年数
ALC外壁は、その軽量かつ強固な構造から、軽量鉄骨造や木造建築に多く用いられ、耐用年数は建物の構造によって変わります。
例えば、軽量鉄骨造の建物では19〜27年、木造の建物では20〜22年と定められています。
税務上の耐用年数は、建物の資産価値を計算する際の基準となりますので、知っておいて損はありません。
*実際の耐用年数
税務上の耐用年数とは別に、ALC外壁の実際の耐用年数は約60年とされています。
しかし、これは定期的なメンテナンスを前提とした数値です。
表面の劣化を防ぐためには、外壁塗装をはじめとしたメンテナンスが欠かせません。
*メンテナンスの重要性
上記でも少し触れましたが、ALC外壁の長寿命を保証するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
特に表面の塗装は、美観を保つだけでなく、外壁の機能を維持する上で重要な役割を果たします。
適切なメンテナンスを行うことで、ALC外壁はその真価を長期にわたって発揮できるのです。
□ALC外壁のメリット
1.耐久性に優れている
ALC外壁は、耐久性に優れ、経年による劣化が少ないという特性を持っています。
木繊維やパルプ有機物などの有機物を含まないため、熱や乾燥に強く、ひび割れや反りが生じにくいのです。
高層ビルにも採用されるほどで、その耐久性は50年以上とも評されています。
2.断熱性とエネルギー効率に優れている
ALC外壁は、優れた断熱性を有しており、室内の温度を一定に保つ効果があります。
熱伝導率が低いため、夏は涼しく冬は暖かく、エネルギーの消費を抑えられます。
これにより、光熱費の節約にも大きく寄与するでしょう。
3.遮音性に優れている
ALC外壁は、その厚みと内部の気泡により、優れた遮音性を発揮します。
騒音対策としても高い効果を持ち、生活音による近隣とのトラブルを未然に防止できるでしょう。
4.自然災害への強さ
ALC外壁は軽量でありながら強靭で、地震のような自然災害に対する安全性が期待されます。
建物への負担を軽減し、災害時のリスクを低減できるのです。
5.防耐火性による安全性の確保
ALC外壁は、燃えにくい無機質の材料で構成されており、火災時の安全性に優れています。
近隣への延焼リスクを減らし、炎の拡大を抑える効果が期待できるでしょう。
□まとめ
ALC外壁は、その耐久性、断熱性、遮音性など、多くのメリットを持つ建材です。
しかし、これらのメリットを享受するためには、適切なメンテナンスと理解が必要です。
今回の記事を参考に、外壁リフォームの際はALC外壁を検討してみてはいかがでしょうか。