築年数が経つにつれて、愛着のあるマイホームにも様々な変化が現れてきます。
その中でも、外壁に現れるひび割れは、放置すると深刻な問題に繋がる可能性があり、多くの住まい主さんを悩ませています。
「家の外壁にひび割れを発見したけど、大丈夫かな」
「自分で補修できるものなのかしら」
「費用はどれくらいかかるんだろうか」
このような疑問をお持ちのあなたのために、この記事では、外壁のひび割れの原因から種類、適切な対処法、さらにはDIYでの補修方法まで、解説していきます。
目次
□外壁のひび割れは放置すると危険?種類別の原因と適切な対処法
外壁のひび割れは、単なる見た目の問題ではなく、放置すると雨水侵入による劣化や構造への影響、さらには見た目の悪化など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
*外壁のひび割れの原因
外壁のひび割れは、様々な原因によって発生します。
主な原因としては、以下のものが挙げられます。
1:経年劣化
建物の経年劣化によって、外壁材が収縮したり、ひび割れが生じたりすることがあります。
2:地震や台風などの自然災害
地震や台風などの自然災害によって、建物に強い力が加わり、外壁にひび割れが生じる場合があります。
3:基礎の沈下
基礎の沈下によって、建物に歪みが生じ、外壁にひび割れが発生することがあります。
4:施工不良
外壁の施工不良によって、ひび割れが発生することがあります。
*外壁のひび割れの種類
外壁のひび割れは、その原因や発生状況によって、いくつかの種類に分類されます。
1:ヘアクラック
髪の毛のように細いひび割れ。
目視では確認しづらい場合があります。
経年劣化や地震、台風による建物のゆがみによって発生することが多く、通常は放置しても問題ありません。
2:乾燥クラック
外壁材の乾燥によって発生するひび割れ。
特にモルタルやコンクリートなどの水を使う外壁材では、乾燥で材料が収縮するため、乾燥クラックが発生しやすいと言われています。
3:構造クラック
幅が0.3ミリメートルを超えるひび割れで、外壁の内部までひび割れが進んでいる状態。
放置すると雨水が内部に侵入し、構造にまで影響を与えてしまうため、早急に補修が必要です。
4:縁切れクラック
塗装の継ぎ目に発生するひび割れ。
外壁塗装を中断した場合など、時間経過による塗膜の乾燥によって生じるものです。
*外壁のひび割れの適切な対処法
外壁のひび割れの適切な対処法は、ひび割れの幅や種類によって異なります。
・0.3mm以下のひび割れ(ヘアクラック)
経過観察を行い、ひび割れの進行状況を注意深く見守ります。
・0.3mm〜1.0mmのひび割れ
早急に補修が必要です。
樹脂注入工法や補修テープを貼る方法など、適切な補修方法を選びましょう。
・1.0mm以上のひび割れ(構造クラック)
直ちに補修が必要です。
充填工法など、適切な補修方法を選び、専門業者に依頼することが推奨されます。
□外壁のひび割れを自分で補修する方法とDIYの注意点
外壁のひび割れは、状況によってはDIYで補修できる場合もあります。
ただし、構造上の問題や高所作業など、専門知識や技術が必要な場合は、必ず専門業者に依頼することが重要です。
1:DIYでの補修方法
外壁のひび割れのDIY補修では、シーリング材やセメント粉などが使用されます。
・シーリング材の刷り込み
幅0.3ミリメートル以下のひび割れに、シーリング材をすり込むことで補修できます。
・セメント粉の刷り込み
細かなセメント粉をすり込むことで、ひび割れを補修できます。
2:DIY補修の注意点
DIYでの補修は、費用を抑えられますが、以下の点に注意が必要です。
・高所作業の危険性
2階以上の高所での作業は、転落の危険性があり非常に危険です。
安全に配慮し、無理のない範囲で作業を行うようにしましょう。
・補修材の選び方
使用する補修材は、外壁材の種類やひび割れの状況に合わせて適切なものを使用することが重要です。
・仕上がりと耐久性
DIYでの補修は、専門業者に依頼した場合と比べて仕上がりが劣ったり、耐久性が低い可能性があります。
□まとめ
この記事では、外壁のひび割れの原因と種類、それぞれの適切な対処法について解説しました。
また、DIYでの補修方法についても、手順と注意点を紹介しました。
外壁のひび割れは、放置すると深刻な問題に繋がる可能性があります。
この記事を参考にして、適切な対処法を選び、愛着のあるマイホームを長く美しく保ちましょう。
DIYでの補修に挑戦する場合は、安全に十分注意し、専門業者に相談することも検討しましょう。